ヤマガタンver9 > 椎葉2治山工事完成しました。(2)

Powered by samidare

▼椎葉2治山工事完成しました。(2)

椎葉2治山工事完成しました。(2)/

椎葉2治山工事はかなりの難工事でした。場所は災害のあった球磨川の上流部で、施工現場まで行くのに山のふもとまで車で1時間、山を登り始めてから山道を車で30分、そこからさらに索道とモノレールを使い、急傾斜の谷を越え300m登ってやっと現場にたどり着き、そこでアンカーを14本打設するためにボーリングマシンをもって行くという超難関工事でした。写真はリングネットといい、土砂の流出を柔構造で受け止めるものです。写真では小さく見えますが、高さは5.5mもあります。

これが施工前の状況です。道路が土砂崩れにより寸断されてます。

索道を設置して対岸まで資材を運搬し、右側の沢の上流へモノレールで運搬します。

削孔を行い、岩盤の定着層にアンカーを設置しセメントを注入し固定します。

所定の強度が確保出来たら

基礎を設置し、支柱を引き起こし、組立を行います。この防護ネットにより土砂流出の危険が軽減され、流された道路の復旧工事がやっと行えるようになります。

椎葉2治山工事を担当していた方々は現在、椎葉1治山工事を施工中です。椎葉2よりもさらに大変な工事です。無事故無災害で頑張って欲しいものです。

僕はといえば、椎葉2の検査の手伝いに熊本に行ってましたが、検査が無事に終わったので朝倉に戻って、担当の佐賀の現場に従事してます。それで、日曜日に遊びに出かけたという訳です。平日はちゃんと働いてますので安心してください。それで前回の続きですが、大変な事というのは船が超揺れたのです。穏やかに見えますが、揺れの高低差はで2mはあったと思います。船室に入り、目を閉じてぐったりしていました。五島列島に日帰りで行って帰ってきた時に学んだのですが、船が揺れても横になって目をつぶっていれば何とかしのげます。

長崎の軍艦島に行った時に同僚からもらった酔い止めが1粒あったので、飲んでおいてよかったです。あとで調べたらバルチック艦隊を破った日本海海戦は沖ノ島のすぐそばだったようで、東郷平八郎が言った「天気晴朗なれども波高し」ってこれか、と思いました。というか、こんな状況で船の上で大砲とかよく撃ちましたね、昔の人は。

僕といえば精神力がギリギリのところで何とか上陸出来ました。

船には結構な人が乗っており、カップルとか子供連れとかもたくさんいました。皆さんよく平気ですね。でも平気でなさそうな人も結構いました。

僕が乗ったフェリーは、神湊発13:50のフェリーなので、大島に着いた時点で14:10ぐらいでした。よく見ると帰りは16:20と18:00の2本だけですね。今考えると、よく帰ってこれましたね。

なんだかものすごい所に来てしまった感じです。カフェとか海鮮丼とかあるけど食欲はゼロです。そういえば朝にコメダのモーニングを食べたっきりですね。そして、平静を装って歩いているけど実はものすごく動揺してました。頼りの綱だったレンタルサイクルの貸出所に「すべ貸出中となっております。誠に申し訳ありません。」の張り紙が  _| ̄|○ フェリーのターミナルにはレンタカーののぼりと、あとタクシーが1台止まってました。レンタカーの事はすっかり忘れていて、タクシーしかないの?どうする?と軽いパニックになっています。島の反対側の沖ノ島の写真撮らないと格好がつかないから、どうしても遙拝所にはいかなければならない事情があるんですけど。

ご飯はやめておいて、とりあえず中津宮に向かいます。

なかなか立派で古い神社ですね。先ほどのカフェの看板の所から、中津宮に来るのにフェリーターミナルの前を再度横切ったのですが、もうタクシーはいなかったような・・・。 とりあえず一旦フェリーターミナルに戻るしかないかなと思った時、

「こっちこっち」と楽し気な感じで呼ばれました。

え?誰に?

ヒメ?

呼ばれた方、境内の裏の方に行くと

こんな看板がありました。御嶽神社(山頂にある神社)まで徒歩20分1.2キロ、沖津宮遙拝所はこちらと書いてます。しかし、なんでピンボケしてるのか。あと、普段なら境内の後ろに回るなんて行動はまず取らないし、境内の後ろに回らないと道の存在には、まず気が付かないでしょう。

え?ほんとに行くの?

こんな感じの所を一人でガンガン登り始めました。かなりの心臓破りの坂で、信じられないくらい息が切れます。上から本気の登山の恰好した人がたまに降りてきますが、ほとんど歩いている人はいません。

休憩も無しで一気に登りきり、山頂の御嶽神社に着きました。

位置関係はこんな感じです。山頂にあった地図です。現在地と書いてあるのが山頂の神社です。山頂から沖津宮遙拝所まで徒歩50分と書いてます。

当たりを見渡すとすごい景色です。そして、あの島が見えました。はっきりとくっきりと。島が映ってる写真もありますが、載せるのはやめておきましょう。なにせ、島自体が御神体で、島であったことを人にしゃべるのもダメ、草木1本持ち帰るのもダメですから、写真撮って人に見せるのはもっとダメでしょう。

50分歩いて目的地に到着です。まったく休まず、水も飲まずぶっ続けで歩きましたが全く疲れを感じてないのがすごく怖いです。

沖津宮遙拝所には誰もいません。観光で来るにはガチ過ぎますね。トイレと自販機はあります。

そして海を見ても何も見えません。タクシーや自転車で来ても何も見えないのです。しかしながら僕は山頂から方向とシルエット、大きさを確認しているので、見えました。写真には写らなかったようですが、肉眼で目を凝らしたら割りとはっきり見えました。

参拝を済ませ、海沿いの平坦な道を港まで歩いて帰りました。

そしてもう一回、中津宮に行って同僚のための御朱印をもらって16:20のフェリーで帰りました。上陸してからわずか2時間足らずの出来事。

以上が、前回のブログで言ってた大変な出来事のあらましです。まあ、ちょくちょくあるような普通の話でしたね。

 

 

 

 


2023/03/06 19:42 (C) 松隈九瀬谷14治山工事
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る