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▼JR東日本グループ会社 監査役業務研究会で講演

平成17年10月6日(木)於:ホテルメトロポリタン山形で、JR東日本グループ会社 監査役業務研究会 第1回定時総会 山形大会が開催されました。
その際に記念講演会も行われ「発想の転換こそ時代を切り拓く」と題して、JR東日本グループ会社常勤監査役50名の皆さんの前で、約1時間ほどお話ししてまいりました。

振り返れば、農協(現JA)でありながら観光に携わり、国鉄(現JR)時代(昭和59年頃)から観光さくらんぼ狩りで山形・寒河江へ誘客するために上京しては東京都内を四方八方営業して回りました。東京以外にも高崎、水戸、金沢、新潟等の各駅の旅行センターにも頻繁に出向いたものです。とにかく懸命に、汗をかき涙を流し笑いも含めて努力した結果、さくらんぼ狩りお座敷列車240名を設定してくれた時の喜びは、それまでの苦労が一瞬にして吹っ飛び、喜びとうれし涙に変わったことが昨日のように思い出されます。

国鉄からJRに(公から民へ)時代が変化し、フルーツ左沢線営業所が開設され、念願の仙台駅から寒河江駅まで「さくらんぼ号」を走らせることが現実となりました。さくらんぼ号は「フルーツ花見」「トロッコ」「絵画・書道展」「ヌーボーワイン」「ビール列車」「小さな旅」といった多彩なメニューで売り出しました。民間会社になったJRは、柔観光農園のチケット販売や案内を行うなど柔軟に対応し、特にフルーツの絵を駅名の標識にしたアイデアが実現したことは特筆すべき事だと思っています。。「もってのほか長寿風呂」企画で仙台駅から延べ800名集客できたことは、今思い出しても胸が熱くなります。民間会社になったJRからは「心のサービス」を学びました。共に苦労し、沿線の利活用に官民一体となって共同企画・販売を行い、乗者数の拡大を図ったことはとても意義のあることでした。
苦労や努力なくして成功はないと思っています。

発想とは体を使って智慧を出すこと。初代所長の斎藤孝一さんはじめ、たくさんの方々からのご支援やご協力により、規制や条例に苦慮しながらも熱意や情熱、頑張りで必ず成し遂げることが出来ることを学びました。

石ころでも雑草でも雪でも、周りのものは全て観光資源。これが「農業は無限の観光資源」ということです。「バラ風呂」「雪中いちご狩り」「さくらんぼ種飛ばし」「全天候型」「バリアフリー農園」など、ユニークなネーミングも売りとなりました。

最近のトランヴェールでの特集「慈恩寺と立石寺 山形の古刹を訪ねる」はお客様の反応が素晴らしかったです。しかし、その慈恩寺の最寄り駅である「羽前高松駅」(左沢線「寒河江」〜「左沢(あてらざわ)」間)への午後の列車が少なく時間的に3〜4時間に1本となっています。車よりも公共機関など列車の利用が多いお客様や既存の乗降客に対し、より利活用が促進できるような配慮を是非お願いしたいところです。

以上の様な内容でお話いたしました。

また、翌日のエクスカーションでは、我が町寒河江の「チェリーランドさがえ」をご訪問頂いたようで大変嬉しく思います。

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