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▼ついに銀婚式

ついに銀婚式/
結婚したのは1985年、社会人になって2年目だった。

妻と出会ったのは大学4年のとき。
就職とともに東京と山形に離れ離れに。
そして1年半の遠距離恋愛の末、結婚することに。

当時は携帯電話もなく、独身寮のピンク電話の前で順番待ちしながら、たくさんの10円玉を抱えて電話したのが懐かしく思い出される。


40歳の時に、故郷山形に戻り独立。
それからも10年が経過した。

迎えた銀婚式。

写真が大学4年生の娘がとってくれた。
息子は東京の大学に進学、家を離れている。

iMacでボサノバを流し、最近とった写真をスライドショーで流しながら、ワインで乾杯。
ワインは天童ワインの「原崎 シャルドネ」と酒井ワイナリーの「まぜこぜワイン」

めずらしくテレビを消して、画面に映る写真を見ながら、これまでのことを語り合う。ゆっくりした時間が流れる。


銀婚式なんて、本当にくるんだろうか、くらいに思っていたのが、本当にきてしまった。

いざ通り過ぎてみると、なんのことはない、昨日から今日へといつもと同じような感じがあするだけ。まるで虹のしたと通り過ぎたよう。


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