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▼どこがええねん・・またまたの弐

我が高校は典型的な田舎の進学校だ

地元には ここと実業高校しかないので

進路に悩むこともほぼなく “流れ”で入学した

刺激的なことなど全くない のどかで牧歌的な三年間だった・・

私は“諸般の事情”によりスキー部に在籍していたが

大会に出て“ポールをくぐった”ことがない“なんちゃって部員”だった

我が部室の隣には 山岳部が部室を構えていた

山岳部のSとHと私は 部室の外でよくタムロっていた

別にとりたてて仲がいいというわけではないのだが

なぜか 放課後になると この三人になっていた

どっちもヒマな部活だったことはまちがいない


高3の文化祭

下級生のバンドを同級生達がステージ上でジャックして

いつしか『ミニ・ゲリラ・ライブ』となった

ステージ上には“いかにも学祭”的なロックンロールが流れていたが

ちょっと雰囲気に酔ってしまった(その気になった)俄かロックンローラーが

聴衆を煽りはじめた

徐々に聴衆が反応しだし 次第に“覚醒”の輪が広がり始める

周りの教師が色めきだすと それに逆に呼応するようにうねりは大きくなる

しまいには ほぼ全校生徒が立ち上がり それっぽく踊り始めたではないか

いつの間にか『裏学校史』に綴られるような一大ムーブメントとなった

OH! ウッドストック・ハイスクール版かよっ!!

僕は“一人ツッコミ”を入れながらも いたたまれず外に出た
2012/05/28 15:27 (C) FPのひとりごと
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