▼自分を説得するのは2007/02/19 06:26 (C) 甲子(きのえね)の大黒さま
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いつの世でも悩みが尽きることはなく、人生相談があるものです。しかし、昔から「答えはあなたの中にあるはずです」とか「誰かに相談しようと思ったときには、自分なりの答えが出ているものです」という決まり文句があります。
もしかしたら誰かに相談するのは、誰かに背中を押してほしいときや、解決ではなく愚痴を聞いてほしいときなのかもしれませんね。私は自分が直面している問題の答えは、自らの体験の中でしか得られないと思っています。悲しんで、苦しんで、悩んで、後悔しての繰り返しの中でこそ、本当の答えが見つけられるのだと思うのです。
お釈迦様や弘法大師空海さんも、体験を重視されておられました。お釈迦様は入滅されるその日まで、野宿と乞食の生活を続けられました。空海さんも晩年には高野山を修行の道場とされ、そのまま入定されました。お二人とも生涯にわたり修行という体験の中で、己と向き合い対話をされていたのではないかと思うのです。
法話や講演でも自らの体験の中から語られる言葉には説得力があります。自分自身を説得するには、自らの体験を大切にしなければならないのかもしれません。日常のありふれたことも意識すれば、多くのことを教えてくれているのかもしれませんね。私がなぜ生きているのか、その答えを得るために今日も生活しているのかもしれません。
今日の目標
日常の体験を大切にしましょう
今日の写真
空と送電線の写真です。自然と文明という相反するものが一体となり風景が作られています。ですが、その風景に違和感を感じることはありません。ごくあたりまえの日常の景色です。あたりまえの日常をあらためて考えてみると、いろいろなことが見えてくるのかもしれませんね。