ヤマガタンver9 > ◆つらら落し◆

冬のお仕事の一つで重要なのが軒先の「つらら落し」です。
大概のお家のキッチンは北側にありますので陽当りが宜しくない上に我家のように上が直ぐ屋根になっている場合は調理で発した熱でご覧のような有様になりやすい。
うっかりしていると地面に到達するほどに氷柱が成長しているわけです。
氷柱を除去するだけならものの5分も掛からないんですけどね。
問題は氷で一体化してしまう「雨トイ」部分です。
放置すれば雨トイが壊れてしまうので黙って見過ごすわけには行かない。
ベストの状態はもちろん全ての氷を除去する事ですがこれが簡単じゃないんです。
しかし長年の工夫で身につけた独自の技を駆使すれば（チョイと大げさか）綺麗さっぱり除去できるという事で画像はそのビフォー、アフターですが今回はその作業と秘技の一部始終をご紹介したいと思います。(^^♪
この手の作業が必要な方々のご参考になれば幸いで〜す。

作業前の軒下

氷柱が伸びて地面まで届く長さです

作業の欠かせない道具、ここで肝心なのは移植ベラは先がチビた使い古しであること

先ずは氷柱を全て根元から叩いて落とし、雪取り棒で軒先の雪を取り除きます

その状態を拡大するとこんな感じ、軒と雨トイが氷で一体化してますね

プラハンマーで叩きながら軒先と雨トイの下に付いた氷を取り除き、雨トイの氷だけの状態にします
ここからが秘技の見せ所、移植ベラをノミを使う要領で手で握りプラハンマーで叩きながら氷を取り除いて行きます
この作業の要領を得るには経験してコツを覚える必要があるわけですがオニューの移植ベラは先がとがっている為に雨トイに穴を空ける危険が高いという訳です

雨トイには支えと本体を留める針金が何本も縦断しており氷の中に埋っています
ここを上手に割って何センチかにブツギリにした氷をトイの中でフリーの状態にして移植ベラを差し込んで取り除いて行きます

上で紹介した作業を延々と繰り返せば最後はご覧のようなお姿に！
終了まではおよそ1時間余りの時間が掛かっておりますがここで大切なご注意を
使用する手袋は中ボア付きの厚手の防寒ゴムタイプをお勧めします
長時間の氷との格闘で指先が麻痺して泣きたくなる覚悟があれば別ですが

最後はまたしてものこんな画像、あれから丁度一週間、今しがた同じアングルから撮った現場です
あ〜ぁ、冬場のお仕事はまだまだ続きますねぇ(^^ゞ

いつも楽しく拝見しております。山形在７年のＳＫＡＮＡです。ご主人初のハウツー記事ではありませんか？毎冬軒先で上下つながって檻状態になったツララや上部のブロック大に固まった氷塊を見てド〜スンダロネ？と見ていました。やはりこのように地道過酷な作業で除くんですね。。。本当に賽の河原作業ダ　コレハ／笑　次はハウツーシリーズ第２弾で密造酒のツクリカタ等、期待してます。無理カシラ／爆

歩いているうちに何故か雨トイ君が愛しい気分になってきて、作業のついでに中に溜まった土なども取り除いてみたりと。
普段はまったく気に掛けていない機能していてあたり前の物のアリガタミを再認識できる貴重な時間とも云えますなぁ。
今後ともご笑覧の程お願い致します。

”普段はまったく気に掛けていない機能していてあたり前の物のアリガタミを再認識できる貴重な時間とも云えます”。。。　　　　なにか旧車の固着したブレーキ廻りなんぞのメンテと似てますね〜ガシガシショリショリした後の充実感トカ。　でもこの作業はオクサマに褒めてもらえるけど、もう一方はヒンシュクヤレヤレ？　かが決定的に違いますね。／笑　早く春になってバイクネタの再開をお待ちしてます。　デハマタ